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Posted by みやchan運営事務局 at

2011年07月28日

枇杷の葉で染めました

枇杷(ビワ)の葉染め 


梅雨空に明るく映える枇杷の実は、食べても美味しく、また、その葉は、古来、
咳止め、血圧降下、血糖値改善、下痢止め、鎮痛・鎮静効果、制ガン効果
などさまざまな薬効があることで知られています。
この枇杷の葉は、染料としても貴重な素材です。枇杷の実を
おいしくいただいた後から夏頃まで、葉を剪定して用います。
今回は、シルクのマフラーと帽子、木綿のワンピースを染めました。



まず、シルクマフラー、帽子、木綿のワンピースなど、染める布を
ぬるま湯に浸け、お湯がよく浸透するように手で押します。
糊付けされている布はよく洗って糊を洗い落としておきます。

枇杷の葉は、手で細かく千切り、ひたひたに水をいれ、沸騰後15分煮出します。
次にザルにサラシを敷き、煎液を濾します。これで染液が得られました。
同じ葉で三回染液を取り、一緒に混ぜ合わせます。
これを一晩置くと、より濃い色に染まります。



さて、こうして得られた染液を火にかけ、熱くなってきたところで
シルクマフラーを入れ、ステンレス棒で軽く押しながら、15分~20分、染色し、
火を止めて染まったマフラーを引き上げ、冷まします。
次にマフラーを軽く絞り、マフラー一枚に約200ccの椿灰汁をボールに取って、
マフラーによく揉みこみます。この椿の灰汁(アク)が媒染剤です。
5分ほど経過したら、マフラーを広げて媒染むらがないか確かめ、
同じボールに椿灰汁水を100ccほど足し、別のマフラーも同じように媒染します。


全部媒染が済んだら、濯ぎますが、より濃い色にしたい場合は染液に入れ、
さらに5分ほど加熱します。この後、水で濯ぎ、干し上げます。


帽子と木綿のワンピースも同じ方法で染めました。
染める素材(布)によって微妙な色の違いがあります。
媒染剤には今回用いた椿灰汁の他、ミョウバン、鉄などがあり、
それぞれに違った発色が楽しめます。




       


Posted by 友愛社 at 14:47Comments(0)自然芸術館

2011年07月07日

 染めと織りの巻きエプロン

 

じゅうじ染めの巻きエプロン
90㎝×40㎝ 2700円
ざっくりとした風合いの木綿をインド藍で染めました。
藍と白の染め分けが美しい巻きエプロンです。


じゅうじ織りの巻きエプロン
90㎝×40㎝ 3800円
古い絹の着物地を細かく裂いて織った「裂き織り」の布を
巻きエプロンに仕立てました。
二種類の裂き織りの組み合わせにより、あたたかな味わい
となりました。


じゅうじ織りの巻きエプロン
90㎝×40㎝ 3600円
古い絹の着物地を裂いて織った「裂き織り」の布を
巻きエプロンに仕立てたものです。
ピンクの色合いがやさしい仕上がりとなりました。
*いずれも、紐も当館の通所者が織った手織り作品です。
*藍染めの巻きエプロンは、既成の木綿布を当館で染めたものです。





    


Posted by 友愛社 at 08:54Comments(0)自然芸術館